ベニスの商人がもたらした繁栄が形として残る総督の館
清々しい風薫る絶景のテラスで忘れられない朝食を |
PUBLIC SPACE |
|
 |
 |
左/ロビーの吹き抜けは天窓から光が降り注ぎ、ゴシック様式の美しい意匠とともに息を飲むほど美しい空間。 右/3階にはこの館の主であった4人の総督(ドージェ)の肖像画が掛けられた大広間があり、往時を偲ばせる。 |
 |
 |
左/レセプションは階段下の小さなスペースに。右奥に進むと運河に面したホテル専用の船着場も用意される。 右/1階のロビーラウンジは天井が高く、ゴシック様式の飾り窓やシャンデリアが華やかな雰囲気を醸し出す。 |
ROOM |
|
 |
 |
左/サンマルコ運河に面した客室。窓辺のデスクからは対岸にあるサンジョルジョマジョーレ教会の美しい姿が。 右/ハリウッドツインスタイルのベッド。部屋は改装されていて白を基調としたシンプルで上品な空間が広がる。 |
 |
 |
左/特筆すべきは部屋の天井の高さ。部屋にクローゼットがあり、廊下には扉があるなどプライベート感が高い。 右/窓の外はサンザッカリーアの船着場と人通りの激しい通りに面しているが、外の音は気にならなかった。 |
BATH ROOM |
|
 |
 |
左/洗面台は重厚感が漂い縁取りのデザインなどこだわりも。壁掛け式のドライヤーがあるなど古臭さも感じる。 右/バスルーム自体は広いのにも関わらずシャワーブースはない。トイレの水音が途切れないのが気になった。 |
 |
 |
左/アメニティーはホテルの属するラグジュアリーコレクションオリジナル。必要最低限以下の品揃えに落胆。 右/バスタブは奥行きが狭く幅が広い。広いスペースを生かしホテルのランクに見合うバスルームが望まれる。 |
DINING |
|
 |
 |
左/別館屋上にあるレストラン・テラッツァダニエリのテラス。朝日を浴びて輝く運河越しの景色の美しさに感動。 右/赤白ストライプの屋根が印象的なテラスからは、サルーテ教会からリド島方面までのパノラマが広がる。 |
 |
 |
左/ビュッフェにはハムやチーズなど地元ならではの食材が揃う。屋内の客席からはベニスの街も見渡せる。 右/運河側の特等席でいただく朝食は格別。パンくずを狙ってやってくる小鳥たちの姿も愛嬌があって楽しい。 |
OTHER |
|
 |
 |
左/運河から見たホテルの外観。中央の本館を挟んで3棟で構成される。宿泊した客室は左側の棟の3階に。 右/客室からの眺め。夕暮れのオレンジから夜の漆黒へ変わる一瞬、美しいブルーに染まった空は幻想的。 |
 |
 |
左/ホテルの入口は見落としそうなほど小さい回転扉がひとつあるだけ。その分館内のセキュリティーは高い。 右/ホテルの間に運河があり、渡り廊下で結ばれる。ガラス屋根の下がホテル専用の船着場になっている。 |
IMPRESSION |
★★★★ |
|
一度は訪れてみたかった憧れのホテル。小さな回転扉をくぐるとそこには中世のベニス総督の館そのものの空間が広がります。またレストランの屋上テラスで運河に浮かぶ島々を眺めながらいただく朝食は格別。
残念だったのはバスルームの設備が古く換気が悪かったこととフロントスタッフの笑顔のない接客態度。ベニスは総じてホテル料金が高めですが、立地と眺めの良さと高級感があるとはいえ、総合的に判断するとコストパフォーマンスの低さは否めず。 |
 |